
「人生100年時代」と聞いて、あなたはどんな気分になりますか?ワクワクする?どんよりる?・・・。
仕事のこと、お金のこと、家族のこと、健康のことなど気になることはいろいろ。社会も変化し、予測外のことに振り回される不安もあるかも。でも、どんな時も自分らしく生きていきたい。
これからの自分らしいキャリアをつくるにはどうしたら良いか、考えてみませんか。
キャリアというと「転職」や「昇進」などと捉えがちかもしれません。
でも、その意味はもっと広く、「自分がどう働くかを考え、そのための行動をすること」「働くことにまつわる時間や活動、その全て」とも言われます。
更に、働く時間以外の家族との時間や趣味の時間など幅広い活動も含めたライフキャリアという考え方もあります。私たちは様々な場所で、いろいろな役割を担いながら、何かを大切にしながら暮らしています。だから、キャリアは人それぞれです。
自分のキャリアは誰かに決めてもらうものでも流されるものでもありません。自分でありたい姿を考え、その実現のために自分なりに努力をする、それをキャリア自律、といいます。
まず、自分を知ることから始めましょう。例えば、「WILL・CAN・MUST」で考えるのも一つの方法です。
「WILL」・・・やりたいことを考える。興味・関心、価値観など。いいなと思うこと。
「CAN」・・・得意なことを考える。自分が活かしたい強みや能力やスキル。どんな能力をつけたいのか。
「MUST」・・・すべきこと。期待される役割、周囲との関係性でわかること。
3つのフレームをそれぞれ考えてみましょう。でも最初はなかなか難しいかもしれません。
やりたいことが浮かばない、得意なことって何だろう、すべきことって何?など、なかなか浮かばない時は、これまでやってきたことを思い出してみたり、親しい人に「私の強みって?」など尋ねてみるのも良いでしょう。
そして、自分のことを考える時間をもっと作りましょう。書き出すのも良いし、話を聞いてもらうこともお勧めです。その際には評価をしない、ただ聴いてくれる相手を選びましょう。
気持ちも整理されて、新しい発見もあるかもしれません。キャリアを考えるワークショップに参加したり、専門家のカウンセリングを受けるのも新たな発見につながるかもしれません。 これからのイキイキとした時間のために、是非、キャリア自律を目指していきましょう。
小田急プラネット 教育研修事業 提携講師 垂水 菊美氏